目的
- 事務所の湿度が上がりすぎないようにする
- 電気代を抑えたい
事務所にはPCやサーバーがあるため湿度が高くなることを防ぎたい。PCやサーバーは湿度が敵。でも、常にエアコンで除湿したり除湿機を入れっぱなしにしておくのは電気代が無駄になることもあるのでそのあたりを効率よく使いたい。
NatureRemo
最初で最後のクラウドファンディングで購入したのがNatureRemo。納期は遅れてやっと商品が届いてもアプリが使い物にならなかった。1年ほど放置。
久々にアプリを使ってみたらかなり改善されていて自宅の寝室のエアコン管理に使い始めた。
夏場の寝付き時間帯は温度低め。深夜は設定温度を上げて、湿度が高いときには風量弱めて設定温度を下げてとか暑くて寝付けないとか明け方寒くて目が覚めるってことがなくなった。
事務所の温度・湿度管理に使う
事務所には、PCやサーバーがあるので湿度管理はとても大事。結露しないように365日24時間エアコン入れっぱなし。
仕事中は快適な温度で室温を下げるのはもちろんだけど、夜と休みの日が無駄。晴れて居て湿度が低い日でも除湿運転。とても無駄である。
事務所用のNatureRemoを購入
事務所にはエアコンが2台ある。最初にNature Remo 3を買ったけど、どの位置に取り付けてもエアコン2台を操作することは出来なかった。仕方がないので安いNature miniも購入。
Nature スマートリモコン Nature Remo 3 ネイチャーリモ Remo-1W3 Alexa/Google Home/Siri対応
Nature Remo 3は、温度計・湿度計の他照度計人感センサー付き。
Nature スマートリモコン Nature Remo mini ネイチャーリモミニ Remo-2W1 Alexa/Google Home/Siri対応
Nature miniは安い分温度計のみ。温度計以外のセンサーは最初に買ったNature Remo3についているのでこれで十分。
早速設定
就業時間は湿度の管理をしつつ、仕事していて暑くない設定温度。事務所に人が居ない時間は、温度は管理せず湿度のみ上がらないように設定。
数日見てみたけど意外と夜はエアコンを停止しても湿度は上がりすぎない事が分かった。
今までは湿度がしっかり下がっていてもエアコンは除湿運転を続けていたけど、雨の降っていない夜などはほぼ除湿運転の必要なし。
シャープ除湿機 CM-J100-W購入
普段から湿度が高いときは事務所から出るときにコロナの除湿機を入れて帰っていた。しかし、6.3Lのタンクでも土日の2日間では満タンになって止まり役に立っていないことも。
そこで事務所にも自宅の浴室で使っているシャープのCM-J100-Wを購入。
コロナの除湿機でも良いっちゃ良いんだけど、このシャープの除湿機は本体裏にホースを付けるとタンクには水がたまらずにホースから排水してくれる。
昔、電話回線を引っ張ったときに開けた穴があるので、そこから排水するとタンクに水が貯まらずに連続運転することができる。
そして、セールで2万円を切っていたので即購入。
物理ボタンを押すためにSwitchBot スイッチボット スイッチを購入
どうせなら、この除湿機も湿度が高い時だけ稼働させたいので、SwitchBot スイッチボット スイッチを購入。
これを使うと、リモコンのついてない家電のON/OFFを行うことができる。が・・単体だとスマホのBluetoothの届く範囲でしか使えないことが発覚。どうやらハブも購入しないと行けないらしい・・・
SwitchBot スイッチボット スマートホーム 学習リモコン Alexa – Google Home IFTTT イフト Siriに対応 Swi…
これに合わせて、SwitchBotの温湿度計も購入。これがないと湿度をトリガーにできない。認識不足だったけど後には引けないw
ってことで、除湿機の稼働を自動化するために結構散財。
ハブ・温湿度計・Switchをクラウドで利用できるようにして完成。除湿機は24時間湿度の具合で細かくON/OFFするよう設定。
Nature Remo E lite購入
エアコンをこまめにON/OFFしたら電気代高くなるんじゃないの?
NatureRemoとSwitchBotでエアコンや除湿機をこまめにON/OFFするよう設定したけど、ネットでよく見かける「エアコンは付けっぱなしの方が電気代が安い」問題が気になった。
去年から電気メーターもスマートメーターになったので、沖縄電力でBルートの申込みをしてNature Remo E liteを購入。本来はソーラー発電と利用電気量を見るためのものなんだろうけど、今回は事務所の電気利用状況を確認するだけのために購入。
昼間の就業中はエアコンは基本付けっぱなしで湿度に応じて運転方法を変えている。昼間はそんな状態なのでどの運転でも大した電気利用量の変化はない。
夜や土日は、湿度が上がると1台のエアコンが除湿運転を始め、間に合わずに更に上がるともう一台のエアコンも除湿運転開始。
湿度が下がってくると逆に1台ずつ切っていく設定。そして、Nature Remo E liteで見ることの出来る情報はこんな感じ。
雨の日でも意外とエアコン2台とも電源が切れている状態があって、晴れの日は殆ど停止しっぱなし。
結論から言うと、今回の事務所に人が居ないときの湿度管理が目的の場合は、エアコンはON/OFFをこまめに行なったほうが電気利用量はかなり少なくて済むことが分かった。
もちろん、室温をトリガーにしてこまめにエアコンのON/OFFを繰り返したら電気代は高くなると思う。Nature Remo E liteで見ていても分かるんだけどエアコンって電源ONのときにかなりの電気を食う。っていうか「暑い!エアコンON!」とか「寒すぎるエアコンOFF!」とかって全然快適じゃないよね。そういうことを無くすために、Nature Remo はとても使える。
Nature Remo E liteで分かることは、2台のエアコンのうちどちらが電気をたくさん使うのかとか、エアコンの除湿と除湿機はどちらが電気を食うのかとか色々分かる。
もちろん電気利用量と除湿の効率は比例するんだろうけど、これも状況によって細く設定していくともっと快適かつ電気代の節約になると思う。
電気利用量は結構落ちた
点けっぱなしのときと比べて休日は1日大体10kWhくらいの節約。月に80kWhほどの節約。
電気代に換算すると休みの日だけで月に3000円くらいの電気代の節約に。(なはエネルギーシミュレーション結果)。就業時間後の夜まで計算したらもっと節約になっていると思う。
色々買ったけど、1年ちょっとで元が取れるかな。それ以上に昼間も快適な温度・湿度の組み合わせを自動でやってくれるのでこれだけでもNature RemoとSwitchBot買ってよかった。
実際の請求額で比べてみた
5月の請求が出たのでどれくらいの節電になったのか比べてみた
2020年5月 24,534円 797.50kWh
2021年5月 18,030円 619.00kWh
一ヶ月で、180kWhの節電。金額にして6,500円ほどの節約になった。単純計算で年間78,000円ほどの節約。
洗った釣具の乾燥に・・・
釣りに行った後、あれこれ洗って事務所にしまうので片付け終わった頃には湿度が上がりまくり。今回除湿機もタンク容量に関係なく連続運転できるようになったので、釣具を洗った後に更に釣具が乾きやすい棚とか作ってみたい。
特にベイトリール。ベイトリールの吊り下げ式の棚を作ってみたいとあれこれ検討中。
NatureRemoとSwitchBotどちらが良い?
NatureRemoとSwitchBotどちらも購入することになり、あれこれ設定したのでそれぞれのメリット・デメリット。
NatureRemo
NatureRemoのメリット
- 目的に応じたNatureRemoを購入するだけで良い。あれこれ追加で買わなくて良い。
- 設定が簡単
- アプリが分かりやすい
NatureRemoのデメリット
- アプリに自動化したい処理のトリガーに複数条件の設定が出来ない
- アプリに自動化ログが残らないのでどのような条件で動作したのか後から分からない
SwitchBot
SwitchBotのメリット
- 簡単な処理をしたいだけなら安価
- 指ロボットがあるので物理ボタンを押すことも出来る。(リモコンのない家電も対応可能)
- 周辺アクセサリーが沢山あるので自分の目的にあった組み合わせが出来る
- 温度計、湿度計にはログが残る
- 自動化の設定をする際トリガーに複数条件を設定することができる
SwitchBotのデメリット
- 設定が少々分かりづらい
- 何かやりたいことが増えるたびに周辺アクセサリーを購入する必要がある
- アプリが少々使いづらい
NatureRemoとSwitchBotのどっちを買うべき?
簡単にあれこれ自動化したい人はNatureRemo。やりたいことに応じた金額のNatureRemoを買えば大抵のことはできる。
あれこれ細かく設定したい人はSwitchBot。アクセサリーを増やすことで色々なことができる。
SwitchBotの問題点(追記)
SwitchBotと対応温度・湿度計を使って除湿機をON/OFFしているが、どうもご動作が多い。
Cloudサーバーに接続し一定の感覚でトリガーに一致していないか判別しているんだろうけど以下のようなケースがある。
- 一定の湿度になったので除湿機をOFFにしたいが動作しない。
- 上記がトリガーとして設定した湿度より大幅に離れるともう除湿機は動作したまま
除湿機が動作しっぱなしになるので、湿度が40%台とかまでなってもったいない。
サポートに連絡してみたところ、トリガーとして設定している湿度の範囲が狭すぎるとのこと。最低10%はあけて!とのこと。
仕方がないので、
- 湿度70%でON
- 湿度60%でOFF
という結構大きすぎる範囲の設定に・・昼間の営業時間中はエアコンも動いているので湿度がかなり上がるということは無い。
営業時間外は湿度が上がりすぎない限りエアコンは動作しないようNatureRemoで設定している。
営業時間外の湿度のグラフを見ていると雨の降っていない日は、1~2時間かけて70%になった湿度を60%まで下げる感じ。雨の降っている日は、それが2回ほど。
NatureRemoの消費電力を見た感じ、こまめに除湿機をON/OFFするよりも上記の方が電気消費量は小さい。
事務所内のPCやサーバーが結露しなきゃいいので、これはこれでOKかな。
NatureRemoの問題点(追記)
デメリットでも書いたけど、トリガーの「または」「含む」条件を追加できないのが痛い。後はログが残らないのでどういうトリガーで何が正常に動作したのか、失敗したのかが分からない。
色々調べて見るとNatureRemoはAPIを公開していて自作のプログラムから家電を操作することが出来るらしい。こちらもチャレンジしてみる。
NatureRemoとSwitchBotのAPIを使って自分で設定を書いてみる
NatureRemoもSwitchBotもAPIが公開されていた。
SwitchbotのAPIで湿度を取得し除湿機の操作をしようと思ったけど、ネットで公開されている情報がBluetooth接続しか見つからない。よく考えたらNatureRemoの方でも湿度を取得できる。以下のように設定。
- NatureRemoのAPIで温度・湿度をロギング
- 過去5分間の平均湿度が一定以上になったらSwitchBotのAPIで除湿機ON(ON/OFF操作ログも残してON➜ON、OFF➜OFFにならないようにする)
- 過去5分間の平均湿度が一定以上になったらSwitchBotのAPIで除湿機OFF(ON/OFF操作ログも残してON➜ON、OFF➜OFFにならないようにする)
ON➜ONにならないように、OFF➜OFFにならないようにというのは、Switchbotの問題点を改善するため。
上記の設定をトリガー値を微妙に変えて2台の除湿機を動かす。メインで動かすのは自動排水がついているシャープの除湿機。タンクが満タンになって止まることがないのでとても使える子。
サブで動かす除湿機はコロナの除湿機。こちらはタンクが大きいとはいえ満タンになると動作しないのでシャープの除湿機で湿度を下げきることができない時だけ動くよう設定。
さらにシャープの除湿機で湿度が下がりきらない時のために、NatureRemoで2台のエアコンも設定。
他、営業時間中と営業時間外の湿度上限になるトリガー値もそれぞれ設定。人がいる時は不快に感じる湿度まで上げたくないけど、無人の状態の時は結露しない程度でOK。無人の状態の時はトリガーとなる湿度の上限を上げておく。
結果
Switchbot社のサポートから返答貰ったとおりだと、湿度の上限~下限は10%以上開けないと正常に動作しない。
これだと、営業時間外はいいけど営業時間内は不快な高湿度状態が一瞬できてしまう。
デフォアプリではできなかった営業時間中の湿度の幅が5%以内という設定が実現できた。
- 営業時間内は湿度60~64%
- 営業時間外は湿度60~70%
Pythonを勉強しながらやってみよう!って思っていたけど早く結果が見たくて結局PHPとPythonの組み合わせてなってしまったので、今後Pythonを勉強しながら書き換えてみる。
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